JPAルール
JPAルール特記事項
マニュアル
スコアシート
JPAルール特記事項
共通ルール
- どちらのチームが先にプレーヤーを選出するかを決める方法はじゃんけんです。
両チームキャプテンがじゃんけんで勝者を決め、最初にプレーヤーを選出するか、相手側のチームキャプテンに最初に選出させるかを選択します。
例: 第1試合に先にプレーヤーを選出したチームは、第2試合では後で、第3試合では先に、というように選出する順番が交互になります。
- ダブルヒット(プッシュショット)
ダブルヒットは認められていません。二度撞きとみなされた場合、ファウルになります。
- 手球を手で動かしたり、コースを変更することは、偶然であろうともファウルです。チョークを落とし手球に当たることもファウルです。しかし、故意でなく静止している的玉(8ボール競技における8ボールを含む)に触れて動くのはファウルではありません。ただし、その場合でも手球に接触してしまうとファウルです。ショット中に偶然動いたボールは、ショットが終り、全てのボールが静止してから相手によりできるだけ復元されます。ショットの前ならばその前に戻されなければなりません。このことには例外があり、偶然動いた的球が手球と接触しているときは、的球の位置は復元されません。
- プレー用キューにより行われるジャンプショットはOKですが、ジャンプショット用に特別に設計されたキューは使用することができません。またジャンプショットをするためにキューなどを短く切り離したり、ブレイクキューに持ち替えることもできません。
- コーチング
多くのスポーツと同じく、コーチングは試合において大きな役割を果たします。例えば、コーチングは経験豊富なプレーヤーによって、難しい状況下におかれた初心者プレーヤーを助けるチャンスでもあります。JPAにおけるコーチングは、チームメイトが戦っているときに、そのチームメイトに対してアドバイスを与えることを意味します。コーチングとみなされる例を以下に示します。「どのボールをシュートするべきか」、「手球をどこに転がすか」、「弱くまたは強くシュートするべきか」、「ヒネリを使うべきかどうか」など戦術的なアドバイスすることです。一般的にゲーム状況に関係することがこれらに当たります。
コーチング以外のアドバイスとして「どのボールが自分のグループかを言う」「チョークをつけるように指示する」「8ボールをシュートするときに、ポケットにマークさせるなどを指示する」、あるいは「相手プレーヤーにファウルだと言う」などは認められています。「セーフ!」や「ナイスショット!」、並びにルールに関するプレーヤーの質問に答えることも認められます。また、テーブル上でプレーヤーの順番以外のときに与えられるアドバイスもコーチングにはなりません。
自分の順番になったらすぐにテーブルに行ってください。相手プレーヤーに対し失礼にならないようにしましょう。
以下のコーチングのガイドラインを順守して下さい。
- チームのどのメンバーもコーチになり得ますが、基本的に1回のタイムアウトにつき、ひとりしか出来ません。相手チームのキャプテンは誰がコーチなのか認識して下さい。次のタイムアウトまでコーチを変更することはできません。
- コーチングは、試合進行を過度に遅らせないように注意し、スキルレベル4以上のプレーヤーならば1ラックにつき1回、スキルレベル1~3および格付け外プレーヤーの場合、1ラックにつき2回のコーチングを受けられるものとします。
スコアシートにコーチング回数(=タイムアウト,T)を記入して、混乱を避けましょう。
- ショットする側のプレーヤーとコーチのみがタイムアウトを求める(コールする)ことができます。混乱を避けるために、相手プレーヤーに聞こえるように大きな声で、はっきりと言って下さい。
- コーチングの時間は最長1分とします。お互いがスポーツマンシップに則ってゲームを進めていきましょう。
- テーブルで自分の順番が回ってきているときに、プレーヤーは指定されたコーチと前記タイムアウト時間内でのみ相談することができます。指定コーチ以外に、仲間のプレーヤーからアドバイスを受けることはできず、指摘された場合、ファウルとなります。もちろん、他のチームメイトも含めたチームの戦略的アドバイスをコーチが得て、プレーヤーに伝えることができますが、その場合でも指定されたコーチのみが伝えることができるものとします。
- タイムアウト中に、コーチはフリーボールを得たプレーヤーのために手球を置くことができます。ただし、テーブル上にマークをつけてはいけません。コーチは、プレーヤーがショットをするときには、テーブルから離れていなければいけません。
- 誤解を招くような行為はやめましょう。相手の順番が終わったら、テーブルに向かい、直ちにプレーをしましょう。チームメイトと話をし続けてはいけません。相手チームにコーチを受けていると誤解されないように気を付けましょう。
エイトボール
- ブレイク
プレーヤーは必ずヘッドエリア内からブレイクします。ヘッドボールもしくは2列目に最初に当て、4個以上の的球をクッションに入れるか、ボールを1つ以上ポケットしなければなりません。それができなかった場合は、ボールを再度ラックし、再び同じプレーヤーがブレイクをします(ビギナープレーヤーへの救済措置を含めこのルールになっています)。ただしそのときにスクラッチした場合は、ボールを再度ラックし、相手プレーヤーにブレイク権が移ります。
- 外に飛び出したボール
8ボールがテーブル外に飛び出してしまった場合、ゲームは即負けになります。それ以外のボールがテーブル外に飛び出した場合はフットスポットに戻します。フットスポット上に置けないときは、フットスポットからのロングライン上に置いていきます。手球以外のボールが外に飛び出した場合は、ファウルではありません。プレーヤーが自分のボールをポケットに入れて、他のボールを床に落としてしまうということがあります。この場合、依然としてそのプレーヤーの番であり、プレーヤーがミスするまでボールはフットスポットに置かれることはありません。テーブル外に落ちたボールが自分のグループボールの場合、自分のボールを全てポケットしたとき、もしくはミスしたときにボールをフットスポットに戻します。
ナインボール
- ナインボールのルールにおいて、1から8までのボールをポケットすると1つにつき1ポイントになります。(ただし、スクラッチあるいはファウルした場合を除く)。9ボールをポケットすると2ポイントになります。
- ブレイク
プレーヤーは必ずヘッドエリア内からブレイクしなければいけません。1ボールに最初にあて、4個以上の的球をクッションに入れるか、ボールを1つ以上ポケットしなければなりません。手球を1ボールに最初当てることができなければブレイクとして成立しません。その場合、ボールを再度ラックし、再び同じプレーヤーがブレイクをします(ビギナープレーヤーへの救済措置を含めこのルールになっています)。ただしそのときにスクラッチした場合は、ボールを再度ラックし、相手プレーヤーにブレイク権が移ります。
- プッシュアウト(シュートアウト)は、プロの大会などで標準的なものですが、JPAルールでは、プッシュアウトを採用していません。
- テーブル外に飛び出したボール
的球がテーブル外に飛び出した場合はファウルにならず、フットスポットに戻します。フットスポット上に置けないときは、フットスポットからのロングライン上に、(複数個の場合も)番号の最も若い順に落ちたボールをできるだけ密着させて置いていきます。プレーヤーがボールをポケットしたと同時に他のボールをテーブル外に飛び出させてしまうことは時折発生します。この場合、落ちたボールはその時点でフットスポットに戻され、プレーヤーはプレーを続けることができます。