Q & A | Questions & Answers
Q. JPAとは?
A. Japanese Poolplayers Associationの略称です。関東や中部、北陸、関西、中国、九州地区でアマチュア選手対象のリーグ戦を開催しています。
それぞれの近隣エリアをいくつかのディビジョン(地区)に分け、そのディビジョンごとに約14週をかけてリーグ戦を開催します。日本では2007年2月にスタートしました。
Q. 発祥は日本ですか?
A. アメリカのAmerican Poolplayers Association(APA) が母体となっています。APAは35年以上の歴史をもち、現在、28万人がプレーしています。JPAはAPAのシステムとルールを使ってプールリーグを運営しています。
Q. どういうリーグ戦ですか?
A. 1つの試合は1対1(シングルス)×5試合のチーム戦で、内容と結果によってその日の勝敗が決まります。リーグは平均14試合で、リーグの成績優秀チームは、次のステップである「エリアチームチャンピオンシップ(ラスベガス本大会の出場権をかけた大会)」と、各セッションのチャンピオン決定戦「Tri Cup」に出場できます。
Q. ローカルエリアチームチャンピオンシップに優勝できた後は?
A. ローカルエリアチームチャンピオンシップとは、毎年5~6月頃に関東エリア、西日本エリアなどで行われる日本最大のチーム戦大会です。 そこで優勝すると、毎年8月にアメリカ・ラスベガスで行われる「APA World Pool Championships」に代表チームとして全員が招待されます。この大会は賞金総額も桁外れ、300台以上のテーブルを使って、12,000人以上のプレーヤーが競い合う、ギネスブックに掲載されている世界最大のビリヤードトーナメントです。
Q. 参加条件は?
A. 18歳以上のアマチュアは、基本的に誰でも参加できます。
Q. 競技方法とルールは?
A. JPAルールによるナインボールリーグとエイトボールリーグ、マスターズリーグがあります。ナインボールは9段階(1~9)、エイトボールは6段階(2~7)のハンディキャップ制で、初心者から上級者まで対等に試合が楽しめるようになっています。マスターズのみスキルレベルなしのノーハンデマッチのリーグ戦です。
Q. チームの組み方は?
A. JPAにはエイトボール、ナインボール共に「23ルール」というユニークなルールがあり、1チーム(5人合計)のハンディキャップ数(=スキルレベル)の合計が23を超えてはいけないことになっています。
出場する5名のメンバーが【2,3,4,5,9=23】【1,2,4,5,8=20】【2,3,5,6,7=23】といったように、バランスをよく考えてチームを組んでください。必ずしも23に近い方が有利だということもありませんが、上級者が1人、チームに入っているのが理想でしょう。また1試合でSL6以上のプレーヤーは2人までという規定があります。例えば【1,1,6,6,9=23】は不可となります。
1チーム最大8人まで登録できます。6人以上のチームになれば、チームキャプテンを中心に、メンバーの都合、または、あらかじめ分かっている対戦チームに合わせて出場メンバーを構成することができます。
Q. チームメイトの追加はできるの?
A. リーグが始まって第4週(第5週の試合開始前)まではチームメイトの追加が可能です。 チームには最大8名まで登録できるので、余裕がある方が試合に行けないときも安心ですし、そのときの相手チームに合わせたプレーヤー選択もできるので、なるべく7~8名でのチーム編成をお薦めします。
Q. スキルレベルの決定方法は?
A. これまでビリヤードのハンディは自己申告制がほとんどでした。JPAでは全ての試合のイニングやセーフティ、ブレイクランアウトなどの数を専用スコアシートに記録することによって、コンピュータで客観的にSLを認定します。
Q. スタート時のスキルレベルは?
A. 初めてリーグに参加される場合は、日本のハウストーナメントなどでも用いられているクラスを自己申告していただき、それに基づいてスキルレベルを決定します。
明らかな過少申告と認められた場合は、ポイント剥奪などのペナルティが与えられることもありますので、最初は高めに申告してください。
スキルレベルの目安は以下の通りとなります。
1…キューをはじめて握るくらいの女性初心者
2…男女ビギナー
3…男性ビギナー、C級(下)
4…C級(上)
5…B級(下)
6…B級(中)
7…B級(上)
8…A級、SB級
9…A級(上)
リーグの試合が始まるとスキルレベルが変動します。最初のうちはスキルレベルの変動が特に大きいですので、スキルレベルが多少上がっても23ルールに適合できるような、余裕をもったチーム編成をお薦めします。
バランスの取れたチーム編成例としては、8名チームの場合、6~9は2人まで、3~5が4人程度、1~2が2人、となるでしょう。また、リーグ開始から第5週試合前まではチームメイトを追加・変更することも可能です。
Q. 約14週の試合のスケジュールは?
A. 基本的にリーグ戦は週に1回、チームごとに決まった曜日・時間に行われます。会場は所属するディビジョン内にあるビリヤード場です。全チーム1シーズン平均14週間のリーグを戦います。年間では3シーズンとなります。
※日程に関しては、チームキャプテン同士の合意があれば、他の曜日・時間に変更が可能です。
またチームメイトが5人とも、試合時間に居合わせる必要は必ずしもなく、プレーヤーとスコアラーが1人ずついれば試合の進行が可能です。
Q. メンバーシップフィー、プレーフィーは?
A. JPAリーグに参加するためにはメンバー登録が必要です。年間メンバーシップフィーは3,000円です(有効期限:1月1日~12月31日、9月以降登録の場合は1,500円)。
リーグ戦に出場するためのウィークリープレーフィーは、6,000円/チームです。
※別途テーブル使用料がかかります。会場ごとに異なりますが、およそ 2,500円~3,600円/チーム です。
Q. 試合の会場はどこ?
A. 本リーグにエントリーしていただいたチームごとにそれぞれの「ディビジョン」を決定します。
このディビジョンとは地域性を考慮したもので、各チームが足を運びやすいビリヤード場が会場となります。
ひとつのお店だけでリーグを行う方式、ディビジョン内のいくつかのお店を回る「トラベリング」方式があります。
どちらの方式かはディビジョンによって異なります。
Q. リーグの試合時間は何時から何時まで?
A. 例えば平日は大体夜8時からのスタートとなり、全体の終了時間は10時半~11時頃です。
テーブル2台を使用し約2時間半あまりで5試合を消化することができます。
土曜日はお昼頃スタートのディビジョンも多くあります。
Q. 試合前の練習、試合中の練習は可or不可?
A. 試合前に早めに会場に行って練習していただくことはもちろん可能です。※営業時間内、多くの場合有料
ただし、試合が始まってからの練習は、遅れてきた方の純粋なウォーミングアップ以外はできるだけ止めてください。試合が始まったら試合に集中し、スコアの記録とチームメイトの応援をするようにして下さい。
また自分の対戦が終わったからといって、他のテーブルで撞き始めるのもご遠慮ください。チームメイトの応援を優先してください。
試合終了後は、対戦チームと交流を深めていただくことが好ましいです。
Q. 試合中のコーチングについて詳しく教えて下さい。
A. コーチング(=タイムアウト)は戦略上、非常に重要な位置を占めています。プレーヤーに的確なアドバイスをすることは得失点に直結しており、勝敗をも左右してしまうことがあります。
スキルレベル1~3の人は1ラックに2回、4~9の人は1回、タイムアウトを取ることが可能です。
ルール上の留意点は次の通りです。
・1回につき1分という制限時間があり、原則砂時計で計時します。1分を超えるコーチングは止めて下さい。
コーチャー自身が砂時計をテーブルに持って行き、1分を超えないように常に気を付けて下さい。コーチング終了時にコーチャーが砂時計を持ち帰り、プレーヤーはその後すぐにショットしてください。
・コーチング時、プレーヤーに直接話しかけることのできる人は、1人のみです。
タイムアウトを宣言したのが、チームメイトの場合はそのチームメイト、プレーヤーの場合は任意のチームメイトとなります。
・コーチング時、プレーヤーに直接話しかけることのできる人は1人のみですが、チームで相談した内容を伝えることは可能です。
・コーチャーはタイムアウトごとに変更することが可能です。
Q. ブレイクショット時の特別ルールについてお聞きしたいのですが…
A. JPAルールではブレイク時、次のような場合にやり直しができます。
・スクラッチや手玉場外をせずに、1番に当てられなかった場合
・スクラッチや手玉場外をせずに、的玉が4つ以上クッションに当たらなかった場合
※再度ラックをしてやり直しとなります。
別のルールとして、故意に大変弱く撞くブレイク(的玉4つがクッションにギリギリ到達するくらい)は禁止されています。
Q. JPAとの連絡は誰がやるの?
A. チームには必ず1人、キャプテンを決めていただきます。JPAとチームとの連絡等は、基本的にキャプテンを通じて行うことになります。
Q. チームに名前を付けることはできる?
A. はい、チームには名前が必要です。お好きな名前を付けることができます。ただし、他人が不快に感じるような名前はご遠慮ください。
※スコアシート上はアルファベット表記となります。
また、チームメイトお揃いのTシャツで出場するとますますJPAリーグが楽しくなってきますよ♪
※ユニフォームについてのブログ記事はコチラ
Q. 1人で複数のチームに参加できますか?
A. 同じディビジョンでなければ可能です。2チームに参加される方もかなり多くおられますし、中には3チームに所属されている方も!
Q. チームを組みたいが人数が足りない場合は?
A. JPAより、メンバーを募集している他のチームを紹介することが可能です。お気軽にお問い合わせください。
Q. スコアシートに記入するイニングのつけ方は?
A. 試合を通じてバンキングで勝ったプレーヤーを先攻、負けたプレーヤーを後攻とし、スコア欄の上段に先攻、下段に後攻プレーヤーを記入します。先攻/後攻プレーヤーの両方がターンを終了すると1イニングがカウントされます。 後攻プレーヤーが撞き終わったときに記入する、と覚えるのが良いと思います。 よくある間違いですが、2ラック目以降の先攻プレーヤーはそのラックのブレイクをした人ではありません。ここでいう先攻/後攻プレーヤーはバンキングで決まった順序に則ります。 また、1人が撞き終わったらカウントするのではなく、2人共が撞き終わってカウントします。
Q. 試合後の最新スキルレベル(SL)の確認方法は?
A. JPA HPのメンバー情報の「スコアシート」(左端)を見て、直近の試合のチームポイントが加わっていることを確認した上で、各自スキルレベル(SL)をチェックしてください。 次の試合前に最終確認するタイミングは試合前日の22時以降とします。(前日の22時以降はSLが変動することがない(=JPAが更新を行わない)ため)
Q. もしも間違ったスキルレベルでプレーしてしまったら・・・
A. 試合当日、チームによるSL確認は相互に既に行われている前提で試合を開始してください。
ただし、スコアシート記載のSLと実際のSLが違う場合は、試合開始前に相手チームに自チームの正しいSLを申告する義務を負います。
※変動していたのに相手チームに申告せずプレーしてしまった場合の処置
・実際のSLが記載のSLより高い場合(例:実際は8に上がっていたが記載の7ままプレーしたなど)、試合に勝っていても、獲得した得点(=ボールの得点)によって正規SL(例だとSL8)での負け獲得ポイントに換算します。
・実際のSLが記載のSLより低い場合(例:実際は6に下がっていたが記載の7ままプレーしたなど)は、プレーしたSL(例だとSL7)での獲得ポイントがそのままポイントとなります。
※※23ルールは正規SLの合計で計算し、正規でオーバーしていた場合は、ポイントは無効となり、該当試合が没収試合(通常リーグ⑨は0-15、⑧は0-2。相手が15や2以上とっていればその得点は有効、以下だと15や2)となります。(上記の不告知の際には不告知分の試合が対象となります。)
Q. スコアシートの記録を間違えないようにしたいのですが・・・
A. おひとりでスコアを付けると、どうしてもミスしてしまうときがあります。ですので、JPAでは一枚のスコアシートを両チームで付けることを推奨します。その場合、記入する方と確認する方に分かれて分業とし、特にラック終了ごとに得点、合計、イニング数など間違いがないかを確認してください。
その他の防止策ですが、ラック終了ごとに両者の得点を周囲に告げてください。(例:Tさん24点、Sさん36点、のように)※スコアボードを使用している場合は告知しなくてよいです。
人数不足などにより記録を確認できない場合は出場者が確認してください。試合中の確認をしなかった場合、試合終了後のクレームは原則受け付けられず、 双方が同意しない限りスコアの修正はできません。